ジーンズ色落ちのメカニズム


基本的にジーンズは濃紺である「インディゴカラー」が通常の色です。
本来のは黒に近い紺色なのですが、この色は生地の表面のみに吸着
している色で、糸の中まで染まっているわけではありません。
(例外的に「ブラックジーンズ」や「後染め」のジーンズは糸の芯まで色が吸着しているので、簡単に色落ちはしません)



よって、ジーンズの色と言うのは非常に落ちやすく、10回、20回と
洗濯を重ねるにつれてどんどん色が濃紺から綺麗な青色になっていきます。

これは洗濯だけではなく、ジーンズに使われているインディゴ染料
自体が汗などにも弱いため、肌の付着が多い位置から早く色が落ちて
いきます。
1年2年と穿いていると、膝だけが色落ちしていると言うのは、
ジーンズにとって最も肌に触れる機会が多いのが膝だからなのです。

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インディゴは非常に繊細な染料で、ちょっとしたことで簡単に変色
してしまいがちです。
「ジーンズは水洗いで」と言われているのは、洗剤を使うことが
悪いのではなく、日本では特に「蛍光剤」や「漂白剤」の入っている
洗剤が多く出回っているためで、インディゴにとってこの2つは
天敵も良いところで、下手すると本来青色のはずが紫っぽくなって
しまったりすることがあります。

長く穿きたい場合は蛍光剤などの入っていない液体の洗剤を使用
することで長持ちし、綺麗な色落ちを楽しむことが出来ます。


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